fusionへプリント基板を注文

いつもは城南プリントさんへ頼むのですが、試作でもあり、また今回はソルダーマスク(ステンシル)も欲しかったので、初めて深圳(中国)のfusion(seeedstudio)さんへ頼んでみました。

今回頼んだのは、大きさが100mm x 80mmのMOSFETリレーの出力基板。

11月7日に注文。その日のうちにファイルに問題有りと電子メール(英語)で連絡あり。Guoさんによると、ドリルファイルがどうも良くないらしい。調べてみると、fusionではドリルファイルはエクセロンフォーマットとのこと。(但し、注文時のファイルのアップロード後に見られるガーバービューワーではエクセロンでなくても問題無く見える)

PCBE(プリント基板エディタ)では、エクセロンフォーマットの出力ができないようなのでどうしたものかと調べていたら、オープンソースのgerbvというビューワーでエクセロンに変換できることを見つけました。これで、PCBEからホール出力したドリルファイル(.hol)を読んでExport→Exellon drillでエクセロンフォーマットに変換。そのファイルを再度fusionに送信したら問題は解決したようで、11月9日の未明にメールで「PCB in Production」が届きました。

14日に「shipped」の連絡。今回はFedexでの配送を依頼しましたが、追跡してもなかなか輸送中にならず。Fedexから荷物引き受けのメール(あらかじめ追跡番号で登録しておいた)が届いたのが23日。香港のFedexから到着までの追跡記録がこれ。

fedex201611

これを見ると、深圳から香港→広州→成田となっています。それにしても深圳から香港までおよそ10日かかっているのはなぜ?。

24日にFedexから電話があって荷物の詳細を教えてくれとのこと。fusionのウェブサイトにあるインボイスをダウンロードしてメールに添付して送りました。

そして翌日午後には手元に到着。

送られてきた基板がこれ。

mio11

基板が10枚で21.9ドル、ステンシルが枠付きで29ドル、送料が37.29ドル(日本円で合計9,500円)。送料がいちばん高いですが合計では国内に比べれば格安。仕上がりは特に問題なし。(いつもに比べれば少し落ちるかな程度)

参考までに同じ基板(同じ枚数)をいちばん安いコースで作ると城南プリントさんで約23,000円、P板.comさんだと約28,300円で、当然ステンシルは別。

結果としては(とりあえず見たところでは)問題無くできました。PCBEを使っていつもの発注と異なるのは次の通り。

1.取り付け穴(ノンスルーホール)はスルーホールと分けないで、かつレジストは描かない。

(レジストを載せない穴がノンスルーとして扱われる模様)

2.ガーバー出力は拡張ガーバーで。(ファイル名の拡張子はfusionの指定に合わせる)

3.ドリルファイル(.hol)はエクセロンフォーマットに変換し、拡張子 .TXTに。

4.ガーバーでの穴ファイルは不要。

基板が完成したので今度はリフロー装置の用意を始めます。ソフトの完成は年内ギリギリかな。

 

カテゴリー: 電子回路 パーマリンク