鉄道模型の常点灯

 パワーパックの試作と検討を続けていますが、マイコン制御型でのモータ起動がいまひとつスムースではないので、ここはファーストクラスを目指してデジタルポテンショを9bit分解能から10bit分解能へと変更し、起動加速は満足のいく動きとなりました。(その結果、材料原価も上がりましたが。)評価用に使っているTOMIXのEF210での動作についてはこれで合格点なので、念のため他のものでも評価をということで、KATOのEF210を入手しました。

 さて、走らせてみようとレールに載せてライトを点灯させようと手動型パワーパックの高周波側のノブを回してもライトが点灯しません。低周波側のノブを回すと走り出してライトも点灯します。?と思ってネットで調べてみると、最近のKATOの製品は常点灯に対応していないんですね。早速分解して調べてみました。
 
 
 
 KATOの回路には、コンデンサが入っています。どうやら走行時のちらつき防止らしく、外してしまわれる方や改造されている方が結構いらっしゃるようです。常点灯無しはおもしろくないので、半田ごてに電源を入れて外してしまいました。

  

 中央にある561と印字されているものが電流制限用の560Ωの抵抗で、その左にあるのがコンデンサです。小さいですね。0603サイズのものだと思います。(0603とは0.6mmx0.3mmの外形のものを言います。)
容量をで測ってみたところ、0.69uFでした。容量測定は低めにでているようなので、おそらく0.82uFか1uFではないかと思います。これを半田ごてをあてて除去し車両に戻したところ、TOMIXと同じように常点灯するようになりました。LED駆動用の波形を低周波を元にした50Hz程度の細切れのPWMではちらつきがあるようです。これはLED駆動を連続したPWM波形とすれば解決します。 

 次の写真はTOMIXのLED基板です。こちらは1枚ものではなく運転台後方に1枚ずつ実装されています。1kΩの抵抗とLED、逆電圧保護用のダイオードが載っています。抵抗が1kなので、もう少し小さくしても良いかもしれません。両車の走り具合を比べてみると、KATOの方が起動電圧が高いので、今風に言うとTOMIXの方がエコかもしれません。
 

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