相変わらず半導体不足が続いており、使いたいと思う部品が入手しづらいなか、電子ヒューズ(パワーリミッタ)を試作しました。通常、検査装置ではリレーを使って電源を制御することが多いのですが、検査する製品に短絡などの異常があって想定外の電流が流れた場合、検査装置を壊すことが希にあります。ガラス管ヒューズでは状況によっては切れなかったり、リセッタブルヒューズでは保持電流が流れっぱなしになるといった状況があるので何か良い方法が無いかなと思っていたところ、パワーリミッタなるICを見つけました。簡単に言うと、過電流検出の付いたパワーMOSの半導体スイッチです。ディスクリートで組むよりも小型で信頼性も有りそう、かつ低電圧、過電圧での遮断もできるというなかなかの優れものです。今回の試作での検証で大きな問題は無かったので、少しの修正を入れてVer.2へと進む予定です。