サマーミューザ3日目は、小林研一郎指揮の読売日本交響楽団。
今回の席は1Cブロックの2列目。(前から2列目)
本番前に音楽評論家氏のプレトークがあり、途中からコバケン氏も登場。
評論家氏はずいぶんとヨイショな話だったが、本番は如何に。
実は、コバケン氏を聴くのは初めてで、ちょっと興味があった。
当日のプログラムは、全てチャイコフスキーで
歌劇「エフゲニ・オネーギン」から ポロネーズ
ピアノ協奏曲第1番
交響曲第5番
の3曲。
ピアノ協奏曲・・・には仲道郁代さん登場。
弾き方は、女性に多い「ひっぱたき型」。2列目なので、この音にはちょっと興ざめ。
非力な女性の場合、ある程度は仕方ないと思いつつも、7月定期で聴いた中村紘子先生や名曲全集で聴いた上原彩子さんは、こんな音ではなかったし。仲道さんといえば、既にベテランの域だと思うんだけど、これは僕の好みじゃないなあというのが、率直な感想。
そもそもピアニストって、自己主張が強すぎる人が多い。伴奏(=脇役)なのに、主人公より大きな音を出して目立っちゃったりして。だから、そのあたりをわきまえて弾く人(女性では聴いたことがないかも)の演奏を聴くとほっとする。
そして交響曲第5番。以前、ミューザでムーティ指揮のウィーンフィルでこれを聴いてから、ライブで、CDで、最近はyou tubeでも、いろいろな人の演奏を聴いてきた、お気に入りの1曲。
で、コバケンの5番はどうだったか?
いやあ、ちょっと曲解しすぎじゃない? おまけに、読響の弦が揃ってなくて粗っぽい。金管もわずかに遅れ気味。ティンパニは響きすぎで、コントラバスに音が大きすぎるのが一名。
1年程前の東京芸術劇場のリニューアルオープンの時に読響を聴いたときも、あまり良い音ではなかったけど、「最近ちょっとねえ」という感じ。男性ばかりで、ちょっとむさ苦しいのも減点。
あと、コバケン氏の指揮における「パフォーマンス」も、僕の好みではない。東響の正指揮者の飯森氏もどちらかというとこのタイプで、頑張って振っているんだけど音がイマイチついてこない。
ということで、あまりブラボーではなかった。
(ファンが多いのは、演奏よりも氏の人柄かと思う。謙虚だし。)
でも、機会があったら東響を振るときにもう一度聴いてみてもいいかな。
そういえば、今回は近くの席に整髪料か香水か?、かなり不快なきつい香りを発する人がいた。コンサートに出かけるときは整髪料や香水は控えめに。(できれば使わないで。)
あと、相変わらず時計のアラームを止めていない人。止め方がわからないなら、クロークに預ける。自分の時計が鳴っていることがわからない人もいるかも。そして補聴器。5番が始まるときに、コバケン氏が気が付いて注意したんだけど演奏中もハウリングが聞こえることがあった。困ったもんだ。