ウチのパサートCC(以下CC)ですが、レーダーの不具合や(AT)セレクターのメッキ剥がれ、またトランクフードの樹脂部品のひび割れなどの修理のため一週間程ディーラーに入庫しました。その間、代車としてゴルフ6が貸し出され、ゴルフを体験することができました。グレードは昨年登録されたTSIトレンドライン。既に旧モデルですが、ちょっと感想を書いておきたいと思います。
1.2Lのターボエンジンは、回してしまえば結構元気に走りますが、やっぱり1.2L。発進時(=過給されていない)は絶対的なトルクが不足。また、このDSGは発進時にジャダーが発生するのも気になりました。また、過給器付きであるとどうしてもトルクが変化しますから、自分の意思とずれた加速になってしまい、イライラします。
燃費を稼ぐため、かなりハイギアードな設定になっているようで、巡航中(50~60キロ)にちょっとアクセルを開いてもほとんど反応しません。ウチのCCであれば同じような速度域でも、わずかに開いてやれば加速していきますから、かなり非力に感じます。その代わり燃費はなかなかのもので、いつものルートではCCの倍くらい走ってくれました。
気になったのがブレーキの効きの悪さ。かなり甘いブレーキで、乗っていて結構不安に感じました。ちょっとこれで高速を走るのは恐いなあと思います。
視界は良好で、乗り心地はドイツ車らしいダンピングの効いたやや固めで好感が持てましたが、シートがダメ。1時間も乗っていると背中が痛くなります。なお、乗り心地はCCのノーマルモードより固めに感じました。
このゴルフで初めて使ったのがリヤアシスト(カメラ)。仕事で、以前からVW向けのこのユニットの製造メーカでの検査装置などをお手伝いしているのですが、実車での動作を見たのは今回が初めてで、なかなか便利なものだと納得しました。余談ですが、VW以外にも、アウディ、ポルシェや日産、ホンダ等のこのシステムもお手伝いをさせていただいています。
ゴルフというクルマ、自動車雑誌や評論家の評価も高いクルマですが、以上のことから僕が自分で使うために、このクルマを選ぶことはあり得ないと思います。
僕の求める、自分の意思に忠実に加速し減速するクルマ。これに当てはまりませんでした。そして、ボディサイズも万が一のクラッシュを考えるとちょっと小さすぎて不安でしたね。
追記
このクルマの性格を考えると、低速でのステアリングはもう少し軽い方が良いのではないかと感じました。女性のユーザーも多いでしょうし。