鉄道模型用のパワーパック インダクタと過電流保護のお話し

試作中の鉄道模型用のパワーパックですが、高調波対策として出力に47uHのインダクタを載せておきました。ところがこれが過電流保護を邪魔することに。

wave pic1

上の波形はインダクタ無しで出力短絡をした場合の電流波形です。これであれば高速で回路を遮断することができます。ところがインダクタを通すと次の波形に。

wave pic2

当然といえばそうなのですが立ち上がりがなまってしまい、過電流を高速で検出することができません。上記2つの波形は低出力時(50KHzの常点灯波形のみで、走らせてはいません)なので、出力を短絡させても危険はありませんが安全を第一に考えると短絡で動作を続けるのは避けたい。どの程度ノイズが出るかな?ということを確認するのにラジオを横に持ってきてAM/FM共に聞いてみました。

特にラジオに妨害があるとも認められないので、ここは安全第一を選んで(コイルは残しておきますが)回路上は通過させることにします。出力素子はトランジスタなので、MOSFETを使ったときほど立ち上がりは鋭くありません。これも結果としては良い選択であったということでしょうか。