少し前のブログでも取り上げた電子負荷回路の放熱検討。測定方法を変更した方が良いかなと、データを取り直してまとめました。
検討したのは、
1.サンハヤトのグリスのみ
2.信越化学の熱伝導シート
3.マックエイトの熱伝導シート
4.マイカシートにサンハヤトのグリス
5.秋月のグリスのみ
の5種を比較。
測定方法は、K型の熱電対をパワーMOSのドレインリードの根元にハンダで固定。
(K型はハンダでは付けられないとの記事も見受けられましたが、フラックスを塗布してできましたよ。)
結果は上記の通り。やはり絶縁シートを使うと、どうやら初期の目的は果たせず実用になりません。
パワーMOSは絶縁せずに放熱器ごと筐体から絶縁してしまうのがベストのようです。
同じグリスでも、サンハヤトより秋月のHY-1の方が若干性能は良いのですが、少し扱いづらいです。
なお、パワーMOSはIXFH96N15P、放熱器はTDEX3132/100FMF12G(ファン付き)です。
絶縁シートを使わずにグリスのみであれば、150Wの電子負荷として実用になりそうです。
もし、上記よりも優れた絶縁シートをご存じの方がいらっしゃいましたらお知らせいただけるとありがたい。
それにしても、ネット上で評価の高かった信越のシートがマイカ絶縁より劣るとはビックリな結果でした。並列ドライブにして10A MAXでよければ、マイカシートも十分実用になりそうです。なお、今回使ったマイカシートは絶縁材料を商っている母の実家に頼んで分けてもらったものです。
マイカシートに秋月のグリスも試してみれば良かったな・・・。