傾斜マンション

しばらく前に、横浜市都筑区の傾いたマンションがニュースになりました。このあたり、昔勤めていた会社があったので、ずいぶん前から縁のあるところです。

あのようなところと言っては失礼ですが、土地を調べてみれば大きな建物を建てるのに適した場所ではないことは素人でもわかると思うのです。今では工業地帯となっていますが昔は全部田んぼ。そのため水はけが悪く大雨が降ると向かいにあった某電器会社のグランドから水が流れてきて、20センチくらい水がたまりました。地元の不動産屋さんに聞いた話では、もっと昔は鶴見川の洪水で一帯が水浸し。近所の親戚の家までボートに乗って行った・・・などという話も。

そんなところですから、そもそも地盤は良くないのです。今では多くの自治体ではネットで地盤の状態を見ることができ、自治体名と「柱状図」と入力して検索すれば、おそらくたどり着けると思います。この柱状図、地面をボーリングしたときのデータ(断面図)で、何メートル下はどんな地層かということがわかります。

あの傾いたマンションを購入した方のなかで、果たしてこういうことを調べた方がいるかどうかはわかりませんが、数千万円の買い物をするなら最低限のことは調べておいた方が・・・・。

これ以外に、その土地の図書館へ行けば土地の歴史は簡単にわかりますし、手土産の1つも持って近所の古くからありそうな家を数件訪ねて聞いてみれば、どんなところかは教えてくれると思いますが。

大きな会社が作ったから安心・・なんて、信頼では無くただの思い込みです。

ええともう一つ。日本人って、世界でも有数のだまされやすい国民だそうです。

え?自分は大丈夫だって? 「信じる者はだまされる」って、知っていますか?

私はだまされない・・・と思っている人がだまされて、しょっちゅうニュースになっているではないですか・・・。

 

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