LANのインターフェースを持った装置とPCベースの試験装置のソフト(Visual Basic)のデバッグ用に何か適当なものがないかと探したのがUSR-TCP232-302というLAN-RS232Cのコンバータです。半日悩んだ末に動いた備忘録・・。
中国のメーカー製で少々不安があったので、今回の実験はネットワークから切り離した遊休品のPCで行いました。LANケーブルでコンバータと直結。ストレートでもクロスでもどちらでも良い模様。
RS232Cはコンバータ本体はメスコネクタで、PCとはストレート結線です。間違った資料が存在するようで最初はクロス接続をしていましたが、念のためテスターでDsubコネクタの電圧を測ったところストレート結線だということが発覚。PC側はUSB-RS232Cコンバータを使用。ケーブルはオス~メスのストレートケーブルを使いました。
メーカーのサイトからUSR-M0 V2.2.6.1.exeをダウンロード。これを開くと、
Search Deviceをクリックすると、コンバータが見つかりました。
見つかったコンバータを左クリックすると上の画面。設定は上記の通り。
右クリックで、 OpenWebを選ぶと、ブラウザで次の画面が出ました。(MAC Addressは念のために黒塗り)
左側のメニューで色々と設定画面が出てきます。192.168.0.7はこのコンバータのデフォルトアドレス。ここはどれもそのまま。
Work Mode をTCP Serverとしました。上から2枚目の画像の Module work mode はこれと同じに。 その下のRemote Server Addrが192.168.0.201となっていますが、これはマニュアルにあったアドレスで、実験に使ったPCのIpv4アドレスをこれに合わせてあります。
Genaral Function画面は何を設定しているのか理解していません。
System Parametersもそのまま。usernameとpasswordは黒塗りしましたが、初期値はどちらもadmin 。変更するのであればここでSave。
いろいろといじっているうちに無反応になったことが数回あったので、コンバータ本体にある初期化スイッチで何度か初期化を行いました。LANケーブルを抜いて、スイッチを押しながら電源プラグを挿入して15秒くらい押したままにします。これで初期化されているはず。(無反応は解消されたので。)
次にループバックテスト用のUSR-TCP232-Test-V1.3 serial to ethernetを入手。起動すると、次の画面。
右上のProtocolとServer IPを変更。コンバータ本体をTCP Serverに設定したので、こちらはTCP Clientに。Server IPはコンバータのデフォルトアドレス。
左側のRS232Cの設定でPortNumがCOM3であるのは、使用したUSB-RS232Cの認識がCOM3であったため。(=ComPortのアドレス)
左側のOpenをクリックすると共に、右側のConnectをクリック。これで、回線が開通。下側にあるSendボタンの左側に送信したい文字を入力し、Sendボタンをクリックすると送信されます。
上の画面は、RS232C側とLAN(イーサネット)側から入力窓内にある文字を送信した画面。相手側に受信したコードが表示。どちらもRecv Optionsにある 「Receive As HEX」のチェックを外してあります。このチェックが入っていると、受信したデータはHex(16進)コードで表示。
この後、PCとコンバータを直結では無くハブを通して接続してみましたが、同じように通信できました。これでデバッグには使えそうです。上記の説明、設定には勘違いや間違いがあるかもしれませんので、その場合はご容赦願います。電源は5VのACアダプタ、プラグは2.1φのセンタープラスです。