秦野(神奈川県)にあるJAの野菜の直売所で売られた「十六ささげ」から基準を超える残留農薬が検出されたそうです。生産農家が庭木に散布した残りの農薬を「誤って畑に散布」したと報じられています。(神奈川新聞)
実のところ散布したのか廃棄したのかわかりませんが、そもそもこの農薬は「十六ささげ」には使用できない薬剤。農薬というのは製品毎に使っていいものが規定されていますが、実際にどの程度守られているかは不明です。
この直売所では八月中旬になると生の落花生が売られるので、僕も昨年までこの時期には何度も通いました。
野菜の直売所では、たいてい「地元産で安心」と書かれています。我が地元である川崎市の「セレサモス」でも「安全で安心な」というキャッチコピーが使われています。
しかしながらこのキャッチコピーに根拠は無いと考えた方が良いかもしれません。僕が観察したところ多くの直売所では農家が生産物を直接持ち込み、自分たちで値札を付け、自分たちで売場に並べます。
はっきり言って「ノーチェック」なのです。そのため、病気のある商品も平気で並んでいることがあります。以前聞いた話ですが、高齢の生産者が多いので病気などの問題に気が付かないこともある(直売所の職員)とのこと。
最近の地産地消ブームもあり、また市場には出荷できないような商品も売りさばけるので農家にとってはありがたい存在ですし、消費者も新鮮な商品を買うことができるので人気ですが、消費者も宣伝に惑わされずにしっかり商品を見る目が必要です。