フォグランプの使い方

夜間、フォグランプを点灯して走っている車をよく見かけます。
眩しくて迷惑ですね。(自分はそう思わなくても、世の中にはそうでは無い人がいます。)

霧が出ているわけでもないのに、なぜフォグを点けているのでしょうか?
ロービームだけでは暗いと感じる人もいるでしょうし、ただ格好良く見える(ファッションで)という人もいるらしい。点けた方が対向車(や歩行者)からよく見えるのでは?という人もいるかもしれません。最近では路線バスや警察の車両でも見かけます。

しかしフォグランプは霧で視界が悪い時に使うように計算されてできています。濃い霧の中を走行したことのある人ならわかるはずですが、霧の中では前照灯(下向き、上向き)は役に立ちません。

さて、これを晴天時に使うとどうなるか? 光軸を持っておらず配光のパターンが無いので、ごく前方を広範囲に照らすだけです。明るいのはせいぜい5mから10m程度だと思います。(裸電球を点けているのと大して変わりません。)

時速50キロで走ると、1秒間に約14m進みます。1秒間に14m進む時に10m先を明るくすることに意味は無いのでは?

おまけに、夜間に下向きとフォグの両方のライトを点灯することは発電能力の弱い車ではバッテリーにも気の毒。

それでも自分の車はライトが暗いからという方は、フォグではなく汎用の補助灯(ドライビングやロングレンジなどの光軸・配光がきちんとしているもの 当然、光軸はロービームより下向きにする)を取り付けられてはいかがでしょうか。この方が、よほど役に立ちます。