パサートCC 退院

ディーラーに入庫からちょうど一週間で退院しました。

どうやら原因はACCのレーダーユニット。フロントモニタリングの不具合の元となっていたものです。
衝動を起こしていた理由は結局わからなかったのですが、このレーダーユニットが故障した結果、他のデバイスに何らかの影響を与えていたのでは無いかというのがディーラーの説明。
このユニットを交換してロードテスト(走行距離にして50キロくらい走ったそうです)を繰り返して現象が発生しないことを確認したとのこと。

このユニットを交換したのは、実は2度目。何で2度も同じところが壊れるのか、疑問が残ります。今回も保証期間内なので無償ですが、保証終了後に実費対応となると、部品代だけで40万円!程度だそう。レーダーユニットだけで、中古車が1台買えそうな金額です。
外したユニットを見せて貰いましたが、ダイキャストの筐体に入ったレーダー一体型のECUで、メーカーはTRWでした。(どう見ても40万には見えません)

今時のクルマは、ものすごい数のマイクロプロセッサが使われており、おまけにそれらがお互いに通信(それも同一の信号線)で情報をやりとりしています。高速で通信しているものの中には、数十ミリ秒の頻度で定期的に情報を交換しているものもあり、今やクルマは走る電子装置です。
今回の場合も、レーダーが故障して通信不良を起こした結果、これとやりとりをしているであろう、ABSのECUやエンジンECU、あるいはTCU(変速機のECU)などの内のいずれかが誤作動を起こしていたのでしょう。考えるに、他の機器の異常時に別のユニットが異常動作を起こすというのは、フェイルセーフとして考えると完成度の低いシステムであると言わざるを得ません。
本来こういう場合は、異常を起こしたものを切り離して動作させるフローにしておかなければならないはずなのですけど。

このメーカーのシステムの考え方に少し疑問を持ってしまう出来事でした。