バイエルンとナタリー・コール at ミューザ

久々にミューザへ2日連続で。

21日は、ヤンソンス指揮のバイエルン放送交響楽団。席は1Cの5列目。
1年前にコンセルトヘボウに圧倒されたので楽しみにしていたのだけれど、ちょっと当てが外れ。

前半のブラームスのコンチェルトのツイメルマンのピアノは素晴らしいのだけれど、何か、機械的な感じがしてちょっと物足りず。
ピアノ(スタインウェイ)の音も何となくピュアではない。、ホール内の空調の問題か?。

後半の展覧会の絵も、悪くはないけれどもコンセルトヘボウと比べると、どうも・・・。
(コンセルトヘボウは上品で美しかったけれど、こちらはどうも暑苦しい音だというのが個人的な感想)

同じヤンソンスが率いているのにずいぶん音が違うものだ(当然そうなんだけれども)。

そこで、ふと気がついたのは、ドイツ(という地域)は音の質ということに関して、あまり繊細ではないのではないか?
というのも、今乗っているVWも、以前乗っていたBMWも、クルマが発する音がすべてにわたって美しくない。
エンジンの音、足回りの音、操作系の音・・・。

走るということに対する感性はすばらしいんだけど、音に関してはバツ。

本題に戻って、コンセルトヘボウはまた聴きたいが、バイエルンは、もういいや。

そして22日。

この時期、「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」 という、妙なタイトルのイベントがあって、この中の1つ、ナタリー・コールのコンサートへ。席は2CBの2列目。

前半出てきたのは、ナタリー・コールではなく、日本のサックスの4人組。(プログラムに名前が無いので何というグループだったか忘れた) 彼らの演奏を30分聴かされて、20分休憩。

後半、最初に歌い出したのはバックヴォーカルのお姉さん。その後、ナタリーが登場。

PAが下手くそで、ヴォーカルがきれいに聴こえない。(いつものことだけど)

なので、良かったとも悪かったとも感想書けず。ホール内に鳴り響くPAによる騒音をひたすら聴くこと1時間半。

いったい、PAのエンジニアって、どういう耳をしているんだ? あれでヴォーカル聴けるのか?PAのエンジニア氏は、大きな音を出すのが仕事という間違った思い込みを改めたほうが良い。ミューザの玄関前でやっているストリートライブなんかでも、度々そういう状況に遭遇する。余計な御世話だろうから、あえて何も言わないけれども、歌い手も楽器の奏者も観客側でどんな感じで聴こえているかを自分の耳で聴いてみることをお勧めしたい。
(ちなみにホールの外でモニターしていたライン音声はきれいだったと後で聞いた。 僕も外で聴きたかったな・・・。)

そもそも、残響2秒のクラシック用の音楽ホールでPAを使うコンサートをやるということ自体が間違っているのだけれども、どうしてもやりたければ、楽器はPA通しては絶対だめ。 ジャズでもPA使わなければ、なかなか良いのは経験済み。

コンサート終了後、2階のホワイエで開館10周年記念の「ホールスポンサー感謝の集い」に出席。どちらかというと、こっちがこの日の本題。

軽食付きで、珍しい(らしい)スイスのワイン飲み放題という大盤振る舞い。 (でも、僕は外でアルコールは飲まないので、紅茶。)
福田市長をはじめ、来賓のあいさつやスタッフのお話など聞きながら、数名の方と名刺交換。
東響の楽団長氏とバイエルンの感想を交換したり、ホールの某氏にコンサートの感想を述べるとともに、この妙なタイトルはそろそろ卒業して、川崎のジャズフェスティバル(かわさき・ジャズ・フェスティバルといったような) として時間をかけて育てていったほうが良いと意見を伝えた。(金も出すけど、口も出す。)

紅茶を飲みながらサンドイッチとワイン用のおつまみを食べ、何人かの方々とお話をして会は終了。お土産にリンツのチョコレート(リンドール)と1周年記念のステッカーをいただいた。

東響のサポートメンバー向けのイベントでもそうだけれど、普段交わることのない方々とお話しができる機会が持てるのはとても貴重な経験でありがたい。