スタッドレスタイヤ

少し前のことですが、車を買い替えました。

 今まで乗っていたスカイライン(V35)の350GT-8が走行10万キロで、
車齢10年を過ぎ、何となくくたびれてきたので物色を始めました。

本当はある程度の年齢になったら2ドアのオープンという夢があったのですが
花粉症かつ眼科の先生からは紫外線を避けるようにと言われ、おまけに放射性物質まで
心配しなくてはならなくなったので、これはあきらめることに。

では、せめてクローズドの2ドアにするか・・・ということで検討。いくつか候補は
あったのですが、何れも流通している台数が極端に少なかったり、保証が短い、
予算が合わないと言った具合で、検討しなおすことに。

譲れない条件として、
1.スタイルがよいこと または、美しいこと
2.平均以上のパワーがあること (0-100キロ加速で7秒以下が目安)
3.シートヒーター装備のこと
4.安全性が良いこと
5.直進性が良いこと
6.セダンまたはクーペボディであること(RV、SUVなどはダメ)

で、探していたところ、VWのパサートCC(V6 4MOTION)を見つけ、購入することになりました。

 はじめ、2ドアを希望していたと書きましたが、このときちょっと気になることが
ありました。
少し前に、「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか」という本が話題になり、読まれた方
もいらっしゃると思います。

僕は、自営業者ですので車両は経費として認めてもらえないと困るのです。後になって否認されると具合が悪いので予め調べておくことにしました。ネットで検索してみると、税理士と名乗っている複数の方をはじめ、ほぼ全ての記事で認められませんねと書いてあり、ネット上の意見を読むと認められそうもありません。

実際に、この問題を判断するのは税務署ですから、所轄の税務署に出向いて担当官に
尋ねてみました。

こちらの使用状況などを説明し、そのとき候補にあがっていた車種名とおよその金額も提示したところ2ドアでも問題ありませんとのこと。経費として認めるにあたり、その車を使うことの合理的な説明ができればよいとのことでした。

近頃はネットで検索して全て解決といった風潮が多いですが、やはりネット上の回答って、裏を取っていないいい加減なものが多いように思います。

 結果として(半ば消去法でしたが)4ドアのパサートCCになってしまいました。
  
  ・ツインクラッチのATなので、発進時にどうしてもギクシャクすることがある
  ・スタイル優先で四隅がまったくつかめない
  ・サスペンションのボディへのマウントがイマイチなのかロードノイズが大きい

といった問題もあり、100点というわけにはいきませんが、トランクも広大で仕事で使うには結構良い車。

そんなパサートCCですが、この時期になってあることに気が付きました。タイヤチェーンが使えないのです。
タイヤハウスが狭く、おまけにタイヤ幅もボディいっぱい。基本的に降雪時には乗らないようにはしているのですが、外出時に降られることもまれにあるので、今までもタイヤチェーンは持つようにしていました。
しかし、この車ではそれが使えないということがわかったので、はじめて冬用のタイヤを履かせることにしました。

冬用のタイヤといえば氷雪路での性能が優先されますが、当地の近郊で雪が積もることはほとんどありません。
したがって冬と言っても実際はほとんどがドライ路面か雨によるウエット路面です。
そのため、これらの路面での性能を落とすわけにはいきません。雪のことを考えて選定した結果、高速のパニックブレーキで止まれなかったなんてことはあってはならないのです。特にハイパワーな車では命取りになりかねません。

 そこで探し回った結果、選択肢に残ったのがピレリの「ウインターソットゼロ」というタイヤです。氷雪路での性能ははっきり言ってあまり良くないとのことでしたが、このタイヤは速度記号(最高速度)が210キロなのです。
国産の評価の高いスタッドレスでは160キロなので、氷雪路以外の高速道路では全くと行って良い程、余裕が無いことになります。

合法的には時速100キロが上限ですが、流れの良い高速ではそれ以上のことが日常的ですからやはりQレンジのスタッドレスで高速走行をするというのは余裕がなく、僕としてはちょっと危険を感じます。雪国に住んでいるのであればこの選択肢はあり得ない(氷雪路には弱い)でしょうが、ほとんど降らない地域で保険のつもりで履くのであればこちらの方が、結果的に安全なのではないかと思われます。

因みに、パサートCC(V6)の最高速度は250キロです。出すことはあり得ませんが、やはりタイヤはそれなりのものを使わないと不安です。夏タイヤはWレンジで最高速度 270キロ規格のミシュラン プライマシーHPです。

どこかの宣伝ではありませんが、「タイヤは命をのせている」ですから。

それでは・・・。